便利な在宅勤務の仕事が最近は様々な仕事で増えてきていますが、エンジニアとしてフリーランスで活躍する場合も在宅勤務は可能でしょうか?

フリーランスエンジニアも職種によって在宅案件があるものと、そうでないものに分かれるため、どんな案件なら在宅で仕事が可能か見ていきましょう。在宅可能なフリーランスエンジニアが得られる収入についても、今回はご紹介していきます。ぜひ参考にしてみてください。

フリーランスエンジニアは在宅で仕事ができる

常駐案件が多いフリーランスエンジニアの仕事ではありますが、在宅勤務が比較的行いやすい仕事もあります。

①Web系開発

Web系開発の案件は納期や作業が明確に定められており、他のエンジニアと作業するより1人で進めることが多い仕事です。そのため、在宅での勤務が可能として認められていることが多いとされています。

②システム運用

システム運用は1人で進められる作業がメインで、現在はVPNを活用し、自宅からでも運用サポートできるようになってきています。

プロジェクトを進めるのもコミュニケーションツールの進化によりスムーズになり在宅案件は広がってきました。

③アプリケーション開発

大規模のアプリケーション開発では常駐案件が基本となりますが、最近は在宅でもチーム内で円滑にやり取りができるコミュニケーションツールが揃ってきたことから、在宅案件も増加傾向にあります。

在宅案件はどれくらいのあるのか

コロナ禍を経てフリーランスエンジニアの在宅案件は増加しました。

時期によってある程度へ

それまでは全体の1割にも満たなかった在宅案件は5割以上に増えました。在宅と出勤のハイブリット型案件は少なく、出勤のないフル在宅案件が多くなっています。在宅で働きたいフリーランスエンジニアにとっては絶好のチャンスといえるでしょう。

正社員と比較するとフリーランスはハイリスクと思われがちですが、多くの企業はエンジニア不足に悩んでいるため、案件数は他の職種と比べて安定しています。

在宅案件に関しては、かつては在宅・リモートワーク経験者が優先される傾向があったものの、現在は経験を問わない企業も多くなっているようです。

ただし、企業・組織での実務経験は重視されます。フリーランスエンジニア向けの案件をみると、多くが業務経験3年以上のエンジニアを求めています。

未経験でフリーランスを目指す場合は、案件を獲得するのが難しいかもしれません。

フリーランスエンジニアが在宅案件をとる方法

現在はエンジニア不足のため売り手市場といえますが、継続して仕事を得たいのであればフリーランスエージェントを利用するのが良いでしょう。1つの案件が終了しても、スキルがあれば次の案件を紹介してもらえるからです。期間は1案件あたり6ヶ月間ほどが一般的ですが、年単位もあるなどさまざまです。

ただし、スキルによっては合う案件が見つからないこともあるため、日頃から学び続ける必要があります。

エージェントを活用するメリット・デメリット

使い方次第では自分の適性に応じてクライアントを紹介してもらい実績に繋げることができますが、よく理解しないままエージェントを利用すると、イメージと違ったり、トラブルになったりとギャップが生じては元も子もありません。エージェントを有効活用するためにメリット・デメリットについてよく理解しておきましょう。

メリット

仕事の選択肢が広がる

エージェントはエンジニアから面談やヒアリングを行い、個々のスキル(分野、言語、環境)や開発フェーズといったことから適切な案件を紹介してくれます。

他にも相談した際、希望する働き方を考慮してもらえたり、通勤しやすい常駐先なのか、稼働ペースといった細やかな部分まで考慮してもらえるのが特徴です。

紹介してもらった案件は自分の力だけでは営業できなかったような企業であったり、条件に合致しなければ紹介してもらっても断ることもでき、理想とする案件や働き方を叶える手助けをしてもらえます。

受注を安定させやすい

フリーランスは自由度が高いことが魅力ではあります。ただ、自力だけで案件を探して受注しているだけだと、仕事にコミットしながら、次の案件獲得を模索するのは安易ではありません。常に新しい案件が舞い込んできたり、複数のクライアントを抱えていれば安心ですが、現実はそうもいかないでしょう。

受注している仕事を終えてから次にスタートできる案件を上手く繋ぐ役割をエージェントが担ってくれる訳です。空白の期間が空かないようにエージェントに動いてもらい受注を安定させられるのも大きなポイントです。

高額報酬も可能

フリーランスになった理由として、これまでの環境から新しい挑戦をしたいと考えている人は勿論のこと、高額報酬を得たいと収入アップに期待する人も多いのではないでしょうか。

エージェントであれば個人で獲得が難しい非公開案件や高額報酬が狙える大手クライアントの契約も夢ではありません。案件紹介だけでなく、受注単価が30万前後上がることもあります。

営業活動を任せられる

エンジニアとして十分な実力をもっていても、案件獲得のための営業を不得手とするケースも多くあります。

フリーランスとして仕事を獲得するためには、営業に必要なコミュニケーションスキルは欠かせません。

エージェントを通して営業活動を依頼することができれば、自身は仕事に集中することができます。実績、スキルなどが不足していたとしても、エージェントが今の条件でマッチするクライアントや案件を探してくれるため、フリーランスで働く上での不安を軽減できます。

職務経歴書や面接までのクライアントとのやりとり、その後の手続きから報酬の交渉まで様々なバックアップ体制があります。

細かい事務手続きのサポートがある

最初に交わす契約書だけでなくエージェントを通すと様々な事務手続きを代行してもらえたりとサポートが手厚いこともメリットです。

クライアントに提出する書類についてもエージェントがフォーマットを用意してくれ、それをもとに稼働報告ができます。

報酬についてもクライアントと直接やりとりしてトラブルになることも避けられ、フリーランスとしてスタートしたばかりの人にとっては特に安心感を得られるサービスです。

個別コンサルを受けられる

フリーランスで働くようになると、当然のことながら会社員のように自身のキャリアやスキルについて上司に相談できるような機会はなくなります。エージェントであれば、担当者から客観的な視点で、現状の市場価値や伸ばすべきスキルや領域についてアドバイスを貰えたり、ひとりで活動していては見えなかった景色を知ることができます。

デメリット

若年層向けの案件が多い

全てではありませんが、エージェントを通して獲得できる案件は20代〜30代の比較的若年層向けのものが多い傾向にあります。

クライアントとしては、若くて実績も積んできた人と契約したいと考えており、40代以上になると年齢が上がれば上がるほど需要は減っているのが現実です。40代を境目としてそれ以上の年齢であれば過去の実績など、クライアントから魅力的と感じる特別なスキルが必要と考えてください。

マージンとして手数料が必要になる

個別相談、案件獲得から事務手続きのサポートと手厚いサービスをエージェントから受けられる代わりに、自身で営業をかけて案件獲得するのに比べて中間マージンはどうしても必要になります。

自分の力だけでは獲ることのできない案件であったり、手元に入る報酬がマージンを差し引いても納得のいくものであれば、必要コストと考えられるべきですが、許容範囲なのか依頼する前に比較することが大切です。

クライアントに常駐する案件が多い

昨今、在宅ワークが可能な案件も増えつつありますが、殆どのケースではクライアントのオフィスで常駐し稼働することが多数です。

自由な働き方を求めて入ってみたものの、案件が終わるごとに別のオフィスへ通うことになります。

フリーを目指す段階ならクラウドソーシングサービスの活用をする

クラウドソーシングをフリーランスエンジニアとして活用するなら、スキルアップするために実績を積む場として活用していきましょう。

クラウドソーシングは仕事自体の募集が常にあるのが良い点です。ただし案件を見つけること自体は簡単でも、一定以上のスキルに満たないと低単価な報酬になりやすいといえます。その代わり自分が伸ばしたい新たなスキル獲得に繋げられれば、自身のエンジニアとしての成長には役立てることができるサービスです。

まとめ

在宅可能なフリーランスエンジニアは職種をある程度限定していけばあるでしょう。仕事内容や収入は職種によって異なりますが、特にアリケーション開発、システムの運用、Web系の開発については在宅でもニーズの高い仕事になり、今後はますます在宅案件は増えていくでしょう。