フリーランスエンジニアの案件を獲得することも難しいのでしょうか。独立してフリーランスエンジニアを目指す人にとっては気になるところです。案件獲得が難しくなれば、安定した収入は望めません。この記事では案件の探し方や探す前に知っておきたい知識などを解説し、またフリーランスエンジニアが効率的に案件をとる方法もいくつか紹介しますので参考にしてくださいね。

フリーランスエンジニアの案件探し方に苦労するのか?

フリーランスエンジニアは、会社勤めと違って自分で案件を探し、獲得する必要があります。IT業界はエンジニア不足と言われ、求人・案件情報は多くありますが、前職の知人などから紹介してもらっているエンジニアも少なくありません。

フリーランス用の求人・案件エージェントなどを利用する方法はありますが、そう簡単に案件を獲得できないのが実態と言えます。

株式会社コミットグロースの「フリーランスエンジニアの実態調査」によれば、フリーランスエンジニアになる前に一番不安に思っていることが「安定して案件があるのか」ということです。そう回答した割合は全体の47.9%と高い数字が判明しています。実際にフリーランスエンジニアとして働く人からは、一番苦労していることが案件探しと回答した人が多く、スキルなどより案件探しに苦労していることが伺えます。

案件探す前にフリーランスエンジニアが知っておくこととは

フリーランスエンジニアは案件探しに苦労していることが判明しました。具体的な案件の探し方を知る前に、まずはフリーランスエンジニアが知っておくべき基本的な知識についてみていきましょう。

フリーランスエンジニアになるメリット

まずはフリーランスエンジニアのメリットについて理解しておきましょう。メリットを理解することは、モチベーションアップにもつながると言えます。そのためしっかり理解しておきましょう。

メリット:年収のアップが見込める

フリーランスエンジニアは自分のスキルや知識、そしてやる気次第で年収アップが望めます。また会社勤めでは、叶えられなかった大幅な年収アップが望めるのがメリットです。

メリット:時間や場所の選択が自由

フリーランスエンジニアは、会社勤めのように時間や場所に制限されにくく、自分で選択ができます。そのため自分の環境に合わせて働くことが可能です。

メリット:ストレスを受けにくい

フリーランスエンジニアは、仕事以外での人との付き合いが減ることで、人間関係上のストレスを受けにくくなるでしょう。つまり、会社勤めのように、会社のイベントなどに参加する必要がありません。実際にフリーランスで働くようになってストレスが減ったという声もよく聞かれます。

フリーランスエンジニアになるデメリット

フリーランスエンジニアにはメリットも多くありますが、デメリットもあるため理解しておきましょう。

デメリット:収入が安定しない

フリーランスエンジニアの最大のデメリットといえるのが、収入が安定しないことです。収入が安定しないのは、エンジニアに限らずフリーランス共通の悩み事と言えるでしょう。フリーランスの場合は仕事を請け負って、完成させて報酬を得ることになります。そのため仕事がなければ報酬を得ることができません。つまり、月の収入が安定しないということです。

デメリット:自己管理とスケジュール管理が必要

フリーランスエンジニアは、時間や場所など自由な働き方ができる反面、自己管理とスケジュール管理が必要です。健康維持などの自己管理ができないと案件を獲得しても仕事ができずに報酬を得ることができません。また自分でクライアントと交渉したり、納期通りに完成できなかったりするなどスケジュール管理が悪いと信用を失う危険性もあります。

デメリット:社会保険や福利厚生の面が不安

社会保険や福利厚生の面の不安は、フリーランスの共通の悩み事であり、デメリットでもあります。会社勤めであれば、社会保険の保険料や年金などは会社が支払ってくれます。

また会社勤めであれば、福利厚生も充実しているので病気やケガをしても安心です。一方で、フリーランスの場合は健康保険、労災保険など自分で加入する必要があります。

フリーランスエンジニアの将来性

経済産業省のデータによれば、IT業界の人材不足が続くと予想できます。一方で企業のIT化は進むでしょう。そのためエンジニアの需要が高くなり、将来性はあると考えられます。エンジニアの需要の高まりは、フリーランスエンジニアの需要の拡大にもつながり、活躍できる機会が増えると予想できます。

フリーランスエンジニアの案件の探し方

案件の主な探し方は以下の5つ。

  1. 営業をかける
  2. エージェントに登録する
  3. 求人サービスに登録する
  4. SNSやブログなどの活用
  5. 前職の企業から仕事をもらう

企業に直接電話やメールで営業をするのもひとつの方法です。企業に直接電話やメールをする場合は、先方の迷惑にならないように、伝えたいことを簡潔にまとめることや、忙しい時期は避けるようにしましょう。

フリーランスとして働くのならエンジニアの案件を紹介してくれるエージェントに登録することです。登録はネット上で簡単なため複数のエージェントに登録しましょう。また、フリーランスエンジニアに特化した求人サービスを提供しているサイトを見つけて登録するのもおすすめです。

さらには、TwitterやInstagramのSNSやブログなどを上手に活用してアピールする方法も効果的です。TwitterやInstagramには、実績、スキルや知識などを情報発信しておくとフリーランスのエンジニアを探している企業を見つけることもできます。またブログにはコメント機能を設定やメールアドレスを公開するなど連絡を受けやすく工夫しておきましょう。

企業勤めの経験があるなら在籍していた企業から仕事をもらうという方法もあります。企業の職場の知り合いを通せば案件が見つかりやすくなると言えます。

勤めていた企業に限らず、クライアントと一度でも取引があった場合は、契約完了後もコミュニケーションを取るようにしておき、次の案件の獲得につなげましょう。

フリーランスエンジニアが効率的に案件をとるには

フリーランスエンジニアが効率的に案件を獲得するには以下の3つを意識しましょう。

  • ポートフォリオを充実させる
  • 専門性を高めて信頼を獲得する
  • スキルと仕事内容のミスマッチをしない

ポートフォリオを充実させる

フリーランスエンジニアがポートフォリオを作成するメリットは以下の3つです。

  1. 意欲をアピールできる
  2. スキルや知識を伝えることできる
  3. 案件獲得率の向上

フリーランスエンジニアはポートフォリオを作成することで意欲をアピールするツールとして使えます。ポートフォリオを作成することは、案件を獲得したいというやる気が伝わると考えられるからです。

またスキルのレベルや知識を伝えることができるため、クライアントが案件を依頼するための判断材料として使えます。結果として案件を獲得しやすくなると言えるでしょう。

専門性を高めて信頼を獲得する

フリーランスエンジニアが案件を獲得するには、信頼されることが大切です。そのためには、クライアントの要望通りの納期を守ることや品質にこだわることが重要と考えられます。またスキルアップして専門性を高めることもクライアントの信頼を得るためには大切です。

スキルと仕事内容のミスマッチをしない

案件を獲得することができても、クライアントの要求する品質に満たない場合は、契約終了となったり、継続して契約してもらえなかったりするケースもあります。スキルが低いフリーランスエンジニアは、案件の獲得が難しくなり、収入が安定しないと言えるでしょう。

フリーランスエンジニアの将来性と年収

フリーランスエンジニアは、需要が高く将来性があり、高額の年収も狙えると予想できます。スキルと実績があれば、報酬単価の高い案件の獲得も可能です。そのため、高額な年収が望めます。

まとめ

フリーランスエンジニアの案件獲得はそう簡単ではないことは事実です。安定した収入を得るためには、継続的に案件を獲得する必要があります。フリーランスエンジニアが効率よく案件を獲得するためには自分の実績、スキルのレベルや知識などでアピールすることが大切です。エンジニアは今後益々需要が高まると予想されます。実績を積んでスキルアップして高額な年収を目指しましょう。