3 システム エンジニアは比較的年収が高く、またやりがいがある仕事として目指す方もいるのではないでしょうか。システム エンジニアとしてやりがいのある仕事をするには会社選びが大切です。会社の規模や特性によって仕事内容に違いがあるからです。ここではシステム エンジニアの会社の選び方や会社での主な仕事内容について解説します。
システム エンジニアが会社でやりたい仕事とは
システム エンジニアがやりたい仕事内容で会社の選び方が変わるでしょう。そのため、システム エンジニアとして会社でどのような仕事をしたいのか明確にすることが大切です。システム エンジニアの会社での仕事には以下のようなものがあります。
- システムの開発・設計・運用・保守
- 新しい技術や開発手法の研究・導入
- マネジメント
- 研修やトレーニング
システム エンジニアは、システムの開発・設計・運用・保守などに関わることができ、自分が開発・設計したシステムが役に立ち、成果を上げていることがやりがいにつながるでしょう。
システム エンジニアは、新しい技術や開発手法を常に意識し、会社の業務がスムーズにできるような新しい技術を取り入れたシステムの研究をし、導入を提案できます。システム エンジニアは、プロジェクトをまとめるマネジメントに関わることが可能です。
システム エンジニアは、将来の業務において新しい技術や必要となる知識やスキルを習得させる社内教育に関わることができます。
システム エンジニアが会社選びで知っておくこと
システム エンジニアはどのようにして会社を選べば良いのか迷いますよね。会社を選ぶ時には会社の規模と事業内容の確認が大切です。
ではどのようなポイントで会社を選べば良いのか具体的にみていきましょう。
会社の規模
会社の規模によってシステム エンジニアが関われる仕事が限定される場合があります。システム開発における基本設計（全体像や概要）と詳細設計（実際のプログラミング）すべてをシステム エンジニアに任すところもあれば、詳細設計以降はプログラマに任せるところも存在しているのが事実です。
基本設計はクライアントの要求を満たす大切な部分で、経験のあるシステム エンジニアに限定されることもあります。仕事が限定されるのは、会社の規模だけと一概には言えず、会社の特性もあるでしょう。
大企業でのシステム エンジニアは、経験やスキルによってプロジェクトのリーダーになったり、単にシステムエンジニアとプログラマとしての一員になったりします。プロジェクトのリーダーとして仕事をしたいのであれば、自分の経験やスキルを確認しましょう。
経験が浅いシステムエンジニアであれば、小規模な会社の方が自分がやりたい仕事に就きやすいと言えます。
会社の事業内容
会社の事業内容を確認し、自分がやりたいことに向いているかを判断するとよいのでしょう。この会社はどのような事業を展開し、どのような人材を求めているのか事業内容でイメージを描くことが大切です。自分は会社が求めている人材に近いのか、またやりたいことに近いのか判断して会社を選びましょう。
システム エンジニアの会社での仕事内容
システムエンジニアの会社での仕事のステップごとについてみていきましょう。システム エンジニアの会社での仕事は、以下のようなステップで実施されます。
- 要求分析
- 要件定義
- 基本設計
- 詳細設計
- プログラミング
- テスト
- 運用・保守
会社の仕事：要求分析
システムを開発する時にクライアントの要求を聞き、データ化する仕事です。
実際にシステムを利用するユーザーや関係者とコミュニケーションをとり、課題を見つけだし、要求している機能や性能を実現するため分析をします。
会社の仕事：要件定義
クライアントの要求に沿ってシステムの導入や運用方法、予算、開発期間などを決める仕事です。要件定義されない場合は納期遅れ、予算オーバー、品質不備などの原因になるため、システムエンジニアには正しい要件定義が求められます。
会社の仕事：基本設計
システムエンジニアは、要件定義に基づいてシステムの基本的な構造や機能、性能、セキュリティなどを詳細に決定します。基本設計に入る前には、要件定義で終わらなかった項目がないか要件定義書と照らし合わせることが大切です。
会社の仕事：詳細設計
基本設計を基にプログラミングしやすいように手法・技術を利用してシステムを実現する仕事です。プログラマーが詳細設計を見ながら、プログラムを作成します。そのため、詳細設計では多く書かないことが大切です。情報が多いとプログラミングがしにくくなるだけではなく、修正などが大変になります。
会社の仕事：プログラミング
基本設計を基にプログラミングします。プログラミングはプログラマーに依頼する場合と自分で行う場合があり、システムエンジニアはプログラミング知識は必須と言えるでしょう。
会社の仕事：テスト
開発したプログラム・システムが要件通りに動作するかを検証します。また、開発モデルによっては各ステップごとにテストを実施するケースもありますので知識として覚えておきましょう。
会社の仕事：運用・保守
サーバーやシステムなどの効率をアップさせるのが運用管理。トラブル対応や不具合を未然に防ぐのが保守の仕事です。
システム エンジニアが会社で求められることとは
システムエンジニアは、会社に以下の能力が求められます。
- 説明する能力
- チームに溶け込める能力
- 管理能力
- スキル力
説明する能力
システムエンジニアはクライアントの要求をしっかり理解する必要があります。また、専門知識をわかりやすく理解してもらうことが大切です。
チームに溶け込める能力
システム開発はチームワークが大事で、普段からのコミュニケーションで良好な関係を作っておくことが大切です。
管理能力
システムエンジニアには、プロジェクトの成功に向けて責任を持って作業を進めることが必要で、タスクやスケジュール管理などが求められます。
スキル力
システムエンジニアの会社での評価の基準は技術力といっても過言ではないでしょう。しかし、技術力があってもクライアントとの交渉などが苦手では困ります。そのため、コミュニケーション能力も必要です。とは言え、システムエンジニアには技術力の向上は欠かせません。システムエンジニアには、独学やプログラミングスクールなどで技術力の向上する努力が求められます。
システム エンジニア会社で役立つ資格
システムエンジニアは会社で以下のような資格が役立ちます。
- 基本情報技術者試験
- 応用情報技術者試験
- システムアーキテクト試験
- ネットワークスペシャリスト試験
まとめ
システムエンジニアは、自分のやりたい仕事を見つけるには、会社選びは大切と言えます。
規模の大きい会社でプロジェクトのリーダーとして仕事をしたいのであれば、自分の経験やスキルを確認しましょう。
会社の規模によっては、システムを開発する時、システムエンジニアにすべて任せるケースとプログラマーと一緒に行うケースがあります。規模が大きい会社ほどプログラマーと一緒に行うケースが多い傾向です。
システムエンジニアとしてやりがいのある仕事をしたいのであれば、小規模な会社がおすすめです。また会社に認められるシステムエンジニアになるためには、スキルやコミュニケーション能力のアップは欠かせません。
