システムエンジニアを目指している人もいるのではないでしょうか。ここでは、システムエンジニアの仕事内容や年収などを紹介するので、参考にしましょう。

システムエンジニアの主な仕事内容とは

システムエンジニアを目指しているのであれば、仕事内容を把握しておくことをおすすめします。システムエンジニアのイメージに憧れているだけでは、実際の仕事内容とイメージとの違いが出てくる場合が多く、離職の原因にもなります。そのため、システムエンジニアの仕事内容を把握していないのであれば、把握しておくようにしましょう。

計画書の作成

システムエンジニアには計画書を作成する仕事があります。計画書は設計書のような物であり、どのようなシステムなのかが分かったり、どのようなシステムに仕上げれば良いのかを知ることができます。システムエンジニアが作成した計画書を元にプログラマーなどがシステムを構築していきます。そのため、設計書を作成することで初めて作業を進めることになります。計画書はプログラミングの知識がなければならないので、プログラマーとしての経験が活かされやすいです。

プログラマーに指示を出す

設計書ができればプログラマーに渡して作業をしてもらうことになります。その際に効率よくプログラマーが作業できるようにどのようにしてほしいかや注意点なども伝えることをおすすめします。また、納品期限が決められている場合が多いので、いつまでに仕上げてほしいのかも具体的に伝えるようにしましょう。人員が足りない場合はシステムエンジニア自身がプログラミング作業をすることもあります。

メンテナンスやトラブル対応

完成したシステムを納品すれば作業は一段落しますが、システムエンジニアの仕事が完全に終わったわけではありません。その理由は納品したシステムに異常がないかを定期的に確認したり、トラブルが発生したときにも対応しなければならないからです。休日にトラブルが発生すれば休み返上で仕事をしなければならない場合も少なくありません。

トラブルの原因や改善方法がすぐに分かれば他の作業に支障が出にくいですが、原因が分からなければ多くの時間を必要としてしまいやすく、他の作業にも支障が出てしまいやすく、スケジュール通りに作業が進まないことになり、残業しなければならない可能性が高まります。

クライアントや関係者との打ち合わせ

エンジニア関係は黙々と作業をするイメージがありますが、システムエンジニアはクライアントや関係者と話し合いをしなければならない場合もあります。そのため、技術職よりも営業職よりになってしまうこともあり、エンジニアやプログラマーと比べると仕事内容に大きな違いがでます。エンジニアやプログラマーもコミュニケーション能力が求められますが、システムエンジニアの方が求められやすいです。

システムエンジニアの仕事が大変な理由

システムエンジニアの仕事は大変と思われやすく、理由もあります。噂ではなく、事実である場合が多く、実際にシステムエンジニアの仕事をすれば大変と感じやすいです。特にプログラマーやエンジニアからシステムエンジニアになった場合ほど大変と感じやすいのではないでしょうか。次に、システムエンジニアの仕事が大変と思われやすい理由を紹介します。

急な変更を余儀なくされる

システムエンジニアの仕事をしているとクライアントから急な変更を言われてしまう場合もあります。一部分をこのようにして欲しいや改善してほしいと言われれば計画書から変更しなければならず、場合によっては今までしていた作業が無駄になってしまうこともあります。このような状況になった場合に納品期限も延長することができればまだ余裕をもって仕事をすることができやすいですが、納品期限に変更が無ければ急ピッチで作業をしなければならなくなってしまいます。

残業が多くなりがち

システムエンジニアの仕事は残業になりやすいです。システムエンジニアだけではなく、IT業界の仕事は全体的に残業になりやすい傾向があり、大変と感じやすい理由の一つです。残業が多くなりやすい理由は上記でも紹介したように急な変更やトラブルに対応しなければならないからです。その他にも仕事量が多く、対応しきれていないことも関係しています。

IT業界の仕事は将来性があるメリットはありますが、残業が多くキツイと感じやすいため、離職率も高くなっており人材不足が深刻化しています。人材不足も残業になってしまう理由であるため、いかに人材を確保し離職率を下げるかが経営者には求められます。

プレッシャーを感じやすい

システムエンジニアの仕事は責任が伴うものが多く、うまく仕事ができなければ部下や作業をする従業員にまで迷惑をかけてしまいます。そのため、プレッシャーを感じることが大変と感じる場合も少なくありません。プログラマーの場合は与えられている仕事をこなすことに集中すれば良いため、プレッシャーに感じる場面も少ないですが、システムエンジニアになると決めなければならないこともあるため、どうしてもプレッシャーや重責感を感じやすいです。

したがって責任のある仕事をしたくないと考えている人は基本的にシステムエンジニアには向いていない可能性が高いです。

システムエンジニアの仕事で達成感を得られる場面

システムエンジニアの仕事には達成感を感じる場面がいくつかあり、モチベーションを高めることができたり、充実感を感じたりすることもできます。次に、システムエンジニアの仕事で達成感を感じやすい場面を紹介します。

プロジェクトが完了したとき

プロジェクトが完了したときに達成感を一番感じやすいです。自分が計画書を設計し、そのあとのスケジュール管理や納品まで済ませることでプロジェクトはひと段落となるので、達成感と安堵感も感じる場合も少なくありません。

トラブルを最小限の被害で抑えることができたとき

システムエンジニアの仕事をしていればどうしてもトラブルは起きてしまいます。トラブルが起きれば対応しなければならず、スケジュールも遅れてしまいます。スケジュールが遅れれば残業などもしなければなりませんが、被害を最小限に抑えることができれば、達成感を感じることもできます。トラブルの対応が充分にできれば一人前のシステムエンジニアと言っても過言ではありません。

トラブルの対応を迅速にすることも大切ですが、予めトラブルが起きることを想定しておくことも大切です。事前に想定しておくことでどのように対処すれば良いのかを判断することもしやすく、トラブルを未然に防ぐことができたり、早期に解決することも可能です。

作成したシステムが世に出た時

開発したシステムや納品したシステムが世の中に出回れば達成感や充実感を感じることができます。そのためには実績や経験を積み大きな仕事を任されるまでの人材になる必要があります。また、開発したシステムで誰かが楽をすることができたり、便利と感じてくれていると想像するだけでも達成感を感じることもできます。

まとめ

システムエンジニアの仕事はプログラマーと比べると違いがあり、戸惑ってしまうことも珍しくありません。そのため、プログラマーやエンジニアからシステムエンジニアにキャリアアップしようと考えているのであれば、まずは仕事内容を把握するようにしましょう。