フリーランスエンジニアとして活躍すると年収1,000万円近く稼いでいる方もいます。しかしフリーランスとして活躍するのはほんの一握りではないのか?ネットでもエンジニアとしてフリーランスで働くのは大変という声も挙がっています。

今回は、フリーランスエンジニアとして働くのは難しいと言われている理由や、フリーランスエンジニアに向いていない人などについて徹底解説していきます。

フリーランスエンジニアで生計を立てるのは難しい?

フリーランスエンジニアとして働くのが大変と言われている理由が3つあります。

フリーランスエンジニアの競争が激化

フリーランスエンジニアとして働くにあたって自分で案件や仕事を獲得しないといけません。そのため、IT業界に人脈がない方だと難しいと思われる事が多いようです。自分で案件を取る方法以外に、クラウドソーシングや仕事紹介エージェントに登録する方法があります。しかし、そこにも多くのフリーランスエンジニアが登録しているため案件獲得の競争が激化しているという事です。

コロナ影響もあり在宅ワークが増えたこの頃、フリーランスエンジニアの人数が年々増えてきています。もちろんフリーランスエンジニアの人数と比例して案件の量も増えてきています。しかし、案件内容はビッグデータやIoTなど最先端技術の案件がメインです。そのためプログラミング初心者の方にとっては難しい案件内容になります。フリーランスとして活躍するためには上級レベルのスキル習得か、実務経験を増やすことが必要です。

IT以外のスキルが必要

フリーランスエンジニアとして活躍するためには、ITスキル以外にも付加価値となるスキル習得が必要です。ITスキルを身につけるにはスクールやネットで学習する場所が増えてきているので簡単です。他のフリーランスエンジニアと差をつけるためにも、コミュニケーション能力やクライアントへの提案力など高いスキルがあると良いでしょう。

収入が不安定

フリーランスエンジニアの欠点として挙げられるのは、収入が不安定という事です。自分以外従業員がいないため病気や怪我などで仕事ができないと収入が激減してしまいます。このように収入を維持することが難しい仕事です。

収入を継続的に安定させるためには継続的に案件を受注しなければなりません。人脈がなければ案件を得る事が難しいので、営業活動やリサーチで案件を取りに行く必要があります。一般的な企業と違って有給休暇がないため病気や怪我などで収入が減ってしまいます。雇用保険にも加入できないので失業保険を受けることもできません。毎月安定したお金を稼ぎたい人はフリーランスではなく企業で働く方がおすすめです。

フリーランスエンジニアになってよかったこと悪かったこと

フリーランスになってよかったことや悪かったことそれぞれ人によって感じ方は様々です。ここでは両者の意見を紹介していきます。

フリーランスになってよかったこと

・収入が増えた

・働く場所や時間が自由

・早く始めた分だけ結果が出る

フリーランスとして活躍できた方や、収入が以前の職場の時より増えた方がよかったという声を挙げていることが多かったです。また、朝の通勤や残業で時間を縛られる必要もなくなり自分のために時間が使えるようになったという方も多かったです。

さらに、フリーランスとして地道に業績を伸ばしていくと報酬が高い案件を獲得できることもあり、もっと早くフリーランスになっておけばよかったという声もありました。

フリーランスになって悪かったこと

・案件を探すのが大変

・実務経験がないと仕事ができない

・確定申告を自身で行わなければならない

案件を探すために休日時間を費やすという声もありました。早く案件がもらえるようになり安定するとこういった悩みが少なくなるのかもしれません。

また未経験の方だと自身で仕事を取るのが難しいという声もあるので、会社や企業で少し実務経験を積んでからフリーランスになるといった道を勧めるネットでの意見もあります。そしてフリーランスになるということは、自身で国民保険に加入したり、確定申告を行う必要があるので手続きが面倒です。企業で働いているとこういった悩みが少ないです。

フリーランスエンジニアに向いている人

スキルや実務経験のある人

フリーランスエンジニアに向いている人は実務経験がある人です。案件の中には、実務経験が条件とされているものが多くあるため、フリーランスになり人脈がなくともエージェントに登録することで案件を継続的に獲得する事ができます。

しかしIT業界は進化が激しくその時々で求められるスキルも高度なものへと変わっていきます。学び続けたり成長し続けることが難しい人はフリーランスエンジニアに向いていないかもしれません。フリーランスを目指すのであればこの先クライアントから何を求められるのか情報収集が大切になってきます。

実務経験があっても3年以上エンジニアとして仕事していなければ案件が回ってこない事があります。そのため日々多くの案件、特に開発経験を積むことが必要とされています。

営業力がある人

人脈や営業力がある人はフリーランスとしても活躍できます。案件をどれだけ継続的に確保できるかがフリーランスとしての成功に繋がります。さらに案件をこなすだけではなくクライアントに求められている以上のタスクを行うことで次の仕事へつながる可能性もあります。最初に得ていた収入以上の報酬を獲得する事ができるかもしれません。

フリーランスエンジニアに向いていない人

安定した生活を求める人

先にも話したようにフリーランスは自身の病気や怪我などで収入が減ってしまう事があります。安定した収入を得て生活を送りたい方にはおすすめできない仕事です。さらに案件の量によっても月による収入のばらつきがあります。

年収にすると企業よりもフリーランスの方が高い収入かもしれませんが、毎月コンスタントに収入が発生する約束ができません。毎月の収入がないと困るのであればフリーランスではなく企業で働くことをおすすめします。

憧れだけでフリーランスエンジニアを目指している人

フリーランスになれば年収1,000万円以上稼げるというだけで目指している人にはおすすめできません。フリーランスとして活躍するためにはITスキルはもちろん、営業力や提案力といったコミュニケーションスキルも必要不可欠です。

そういったスキルを磨きながら、案件を自分自身で探さなければならないのでハードワークになります。まずは、サラリーマンと副業を始めてから独立したイメージを持つ事が大切です。フリーランスになっても生活に困らなくなった経験や実績を培ってから目指してみるのも良いかもしれません。

まとめ

フリーランスエンジニアとして働くことは、収入の増加や自由な働き方を実現する可能性がありますが、成功するためにはいくつかの課題が待ち受けています。フリーランスエンジニアの競争が激化し、案件獲得の難しさや上級スキルの必要性、収入の不安定さなどがあります。また、フリーランスに向いている人は実務経験や営業力があり、自己成長や情報収集にも積極的な方です。一方、安定した生活を求める人や憧れだけでフリーランスになる人には向いていない場合もあります。フリーランスエンジニアを目指す前に、自身のスキルや状況を客観的に見極め、独立に向けて着実な準備をすることが重要です。フリーランスエンジニアとしての道は挑戦的なものですが、自己成長や自己実現の機会を提供してくれる可能性も秘めています。