在宅ワークでもできる仕事をしたいとシステムエンジニアを目指す人が増えてきたのではないでしょうか。しかし、就職活動や転職活動において、システムエンジニアの適性検査は避けられないもの。適性検査も様々な種類があります。そこで、今回は適性検査の種類について解説していきます。
システムエンジニアの適性検査の種類
システムエンジニアの採用試験で用いられる適性検査として有名なのがCAB適性検査です。その他にも、企業によって取り入れている適性検査は異なります。ここでは適性検査の種類について解説していきます。
IMAGES
IMAGESは応募者数の多い企業で用いられることの多い総合適性検査です。内容は、計数、言語、英語、パーソナリティの4項目で、応募者の基礎的な能力を測定していきます。
他の適性検査と比較して、難易度は低いですが、制限時間が短いため効率よく解いていく必要があります。具体的に、時間配分は、能力検査30分、性格検査30分の1時間です。
計数の項目では、特に正確な情報処理が求められます。10分で50問解くため、1問に12秒しか時間をかけることができません。足し算や割り算などの四則演算や、パーセントの計算まで幅広い内容から出題されます。暗算が得意な人は有利でしょう。
言語や英語では、文章量が多く、短い制限時間内で読解スピードや文章力が求められます。400〜600文字の長文が8題32問、就活に関するテーマが出題されます。語彙や文法に関する問題は出ないです。
最後にパーソナリティーの検査では、4択から自分の考えや正確に合うものをひとつ選ぶ形式で進んでいきます。
GAB
GABは主に新卒総合職採用で用いる企業が多いですが、システムエンジニア採用でも用いられることがあります。試験時間は、IMAGESと比べると少し長く90分程度かかります。
IMAGESと似ていて、言語理解、計数理解、パーソナリティの3つのテストで成り立っています。見られる適性はチームワークに強い特性や、研究・開発に適しているかどうかの判断基準になります。
有名なCAB適性検査とは異なり、文章の理解力を求める問題が多いのが特徴です。読解力を高めるために問題集を使って勉強し、出題形式に慣れておくことが大切です。
パーソナリティは、出題量も多く200問以上あります。対策として自己分析を事前に行い自分の考え方を知っておくことが大切です。また、企業が求める人物像を研究し回答の参考にするのもよいでしょう。質問に対して極端な回答をするのも好まれない場合があるので避けた方が良いかもしれません。
CAB適性検査
CAB適性検査で見られる適性とは、システムエンジニアとして働くうえで必要な複雑な事象を単純化したり、効率よく正解へ導く能力です。そこで、論理的思考や効率性などが測定されます。
適性検査の項目として、暗算、法則性、命令表、暗号、パーソナリティなどがあります。暗算ではただ単に計算するだけではなく、短い時間で解くための工夫が必要な問題が出題されます。また、その他に複数の条件から推理する問題やパズル問題など、頭を使う謎解きのような問題が多く出題されます。
CAB適性検査の問題は、知識を使って解くのではなく、その場の発想で解くものが多いです。1問あたり10〜30秒で回答する必要があるので集中力が必要です。
検査方法はWebと筆記の2種類があります。Webは72分、自宅のパソコンを使って受けられることもあります。筆記は95分とWebのほうが短く難易度が高いことが多いです。
システムエンジニアに向いている適性
適性検査では、システムエンジニアに向いている性格を判断します。どんな性格が向いているのかここでは解説していきます。
正確性
細かい箇所も見逃さず正確な作業ができる人はシステムエンジニアに向いているのではないでしょうか。業務のなかには、システム設計など、一度不確かなミスをしてしまうとはじめからやり直さなければいけないものなど沢山あります。チームで動くからこそ周りに悪い影響を与えないためにも正確に仕事をできる適性が必要です。
論理的思考能力が高い
システムを構築するうえで、プログラミングを論理的に思考していく能力が必要になってきます。条件がひとつ抜けてしまうとお客様の要望にそえないシステムやサービスができてしまいます。期待にこたえられない可能性もあります。すべての条件をかみし、順序だてて設計を行うことができる論理的思考が必要になってきます。
コミュニケーション能力が高い
顧客ニーズを把握するには、お客様の要望を聞き出さなければなりません。そこでコミュニケーション能力が必要になってきます。お客様の対応だけではなく、チームでシステム開発を進めるうえでもこの能力は必要です。
システムエンジニアに向いていない人とは?
システムエンジニアに向いている適性について話してきましたが、反対に向いていない人にはどんな特徴があるのでしょうか。
主に3つあります。1つ目は、ものづくりに関心がないこと、2つ目に細かい作業が苦手なこと、最後に集中力がないことです。
ものづくりに関心がないと、何かを作るために技術を磨いたり、対応するのが面倒に感じるのかもしれません。さらに、エラーを出さないために正確な作業も必要です。大雑把で細かい作業が苦手な人には向いていないかもしれません。最後に、システムエンジニアの仕事はすぐに成果が出ず、日々コツコツと業務を遂行していきます。時間をかけて集中できる性格ではないと苦に感じるかもしれません。
事前に受けられる適性検査サイトで練習する
適性検査は就職活動の時しか受ける機会がなく、慣れていない人が多いかもしれません。時間配分や問題形式になれるためにも過去問や練習問題を解いて慣れていく必要があります。
Greek Job
Greek Jobでは、適性検査の勉強ができるだけではなく、就職後に必要なプログラミングスキルを身につけることができます。最短1ヶ月でエンジニアを目指せるので、プログラミングするうえでの適性も自然と身に付くのではないでしょうか。
マナラボ
マナラボではCAB適性検査の力試しを3分で無料で行うことができます。CAB独特の規則性の記号問題などにすぐ慣れたい人におすすめです。
一般財団法人 エンジニアリング協会
このサイトでも簡単に適性検査の練習を受けることができます。システムエンジニアに向いている人の適性なども詳しく解説しています。
まとめ
今回は、システムエンジニアの適性検査について詳しく解説してきました。最近では、練習方法も色々な種類があり、どこでも練習することができます。準備をしっかりして検査に備えて無事システムエンジニアとして就職しましょう。