エンジニアには多くの種類もの職種があり、目指そうとした時に迷う方も多くいるのではないでしょうか。種類が変われば、業務内容も年収も変わるでしょう。この記事では、プロジェクトマネージャー、フロントエンドエンジニア、データベースエンジニアなど20種類のエンジニアの業務内容と年収、各エンジニアに必要なスキルについて解説します。エンジニアを目指そうとしている方は、ぜひ参考にしてください。
エンジニアの業務とは?
エンジニアの業務は非常に幅広く、管理系、開発系、インフラ系、営業系、テスト系と特定の種類の職種や業界によって異なります。一般的には、技術的な知識やスキルを活かして、新しい技術の開発などを行う方をエンジニアと呼びます。具体的には設計・開発、テスト、評価などの業務を担当するのがエンジニアです。
エンジニアの20種類
ITエンジニアには約24種類があります。ここでは管理系、開発系、インフラ系、営業系、テスト系の約20種類別の業務内容と年収についてみていきましょう。
種類:管理系エンジニア業務内容と年収
管理系エンジニアには、プロジェクトマネージャー・プロダクトマネージャー・システムコンサルタントの種類があります。これらエンジニアの業務内容と年収についてみていきましょう。
プロジェクトマネージャー
プロジェクトマネージャー:プロジェクト全体をまとめる責任者で、プロジェクト開発から完成するまでのタスクや工程の管理を担当するエンジニアです。
平均年収:転職サービス(デューダ)2021年の発表したデータによれば671万円。
プロダクトマネージャー
プロダクトマネージャー:プロダクト(製品・商品・生産物)の管理責任者で、開発、マーケティング、製品ライフサイクルを担当するエンジニアです。
平均年収:求人情報によれば約700〜750万円。
システムコンサルタント
システムコンサルタント:システム開発におけるヒアリング・分析・マネジメントが業務で、クライアントの課題解決を図る戦略をサポートします。またデジタル戦略や計画の策定、立案なども担当するエンジニアです。
平均年収:2023年求人ボックス情報によれば約592万円。
種類:開発系エンジニア業務内容と年収
開発系エンジニアには、プログラマー・フロントエンドエンジニア・バックエンドエンジニア・アプリケーションエンジニア・エンベデッドエンジニア・AIエンジニア・ブロックチェーンエンジニアの種類があります。これらエンジニアの業務内容と年収についてみていきましょう。
プログラマー
プログラマー:システムやアプリケーションを構築するためにプログラムの設計(プログラミング)を担当するエンジニアです。
平均年収:2023年求人ボックス情報によれば約440万円。
フロントエンドエンジニア
フロントエンドエンジニア:ウェブサイトやアプリのフロントエンド側の設計・構築を担当するエンジニアです。
平均年収:2023年求人ボックス情報によれば約595万円。
バックエンドエンジニア
バックエンドエンジニア:Webサービスの開発におけるサーバー構築・データベース構築・プログラム開発・保守・運用などを担当するエンジニアです。
平均年収:2022年のレバテック求人情報によれば900万円。
アプリケーションエンジニア
アプリケーションエンジニア:業務・Web・スマートフォン向けアプリケーションのシステム設計からプログラミング、テストなどを担当するエンジニアです。
平均年収:転職サービス(デューダ)2021年の発表したデータによれば438万円。
エンベデッドエンジニア
エンベデッドエンジニア:システム開発における設計・ハードウェア、ソフトウェア設計・実装・デバッグと環境テストなどを担当するエンジニアです。
平均年収:転職サービス(デューダ)2016〜2017年の1年間のデータによれば20代で391万円、30代で513万円、40代で592万円、50代で673万円。
AIエンジニア
AIエンジニア:AI(人工知能)の開発やデータ解析を担当するエンジニアです。
平均年収:2021年の経済産業省のデータによれば450〜700万円。
ブロックチェーンエンジニア
ブロックチェーンエンジニア:オンライン決済、モバイル決済、デジタルウォレットなどの「ペイメントサービスの開発」、取引履歴を暗号化した技術「ブロックチェーンの開発」などを担当するエンジニアです。
平均年収:求人情報によれば500〜1,200万円と幅が広く平均では約930万円と言われています。
種類:インフラ系エンジニア業務内容と年収
インフラ系エンジニアには、ネットワークエンジニア・データベースエンジニア・サーバーエンジニア・セキュリティエンジニア・クラウドエンジニアの種類があります。これらエンジニアの業務内容と年収についてみていきましょう。
ネットワークエンジニア
ネットワークエンジニア:ネットワークの設計・構築・運用・保守を担当するエンジニアです。
平均年収:転職サービス(デューダ)2022年の発表したデータによれば448.3万円。
データベースエンジニア
データベースエンジニア:データベースの設計、開発・構築、運用・保守を担当するエンジニアです。
平均年収:2023年レバテックキャリアの求人・転職情報によれば約704万円。
サーバーエンジニア
サーバーエンジニア:サーバー数などの設計、設計図をもとにサーバー構築、サーバーの運用・保守を担当するエンジニアです。
平均年収:マイナビIT エージェントによれば465万円。
セキュリティエンジニア
セキュリティエンジニア:サーバーの情報セキュリティを専門に担当するエンジニアです。
平均年収:2023年求人ボックス情報によれば597万円。
クラウドエンジニア
クラウドエンジニア:クラウドを使ったネットワーク構築における機能や性能の設計、クライアントに必要なクラウドサービスの構築、正常な動作確認など保守・運用を担当するエンジニアです。
平均年収:国税庁の民間給与実態統計調査によれば約600万円。
種類:営業系のエンジニア業務内容と年収
営業系エンジニアには、セールスエンジニア・フィールドエンジニア・サポートエンジニアの種類があります。これらエンジニアの業務内容と年収についてみていきましょう。
セールスエンジニア
セールスエンジニア:お客様に製品の説明や良さを伝えたり、新たな提案をしたりするエンジニアです。
平均年収:転職サービス(デューダ)2017年の発表したデータによれば612万円。
フィールドエンジニア
フィールドエンジニア:クライアントの要望に応じて、クライアントの現場でハードウェアの設置と設定を担当するエンジニアです。
平均年収:求人サイトの情報によれば約490万円。
サポートエンジニア
サポートエンジニア:クライアントの問題や課題解決を担当するエンジニアです。
平均年収:2023年レバテックキャリア転職・求人情報によれば約621万円。
種類:テスト系のエンジニア業務内容と年収
テスト系エンジニアには、テストエンジニア・QAエンジニアの種類があります。これらエンジニアの業務内容と年収についてみていきましょう。
テストエンジニア
テストエンジニア:製品やサービスがクライアントの要望に沿った仕様書通りの機能や品質を満たしているのかについてテストを担当するエンジニアです。
平均年収:レバテックキャリアの情報によれば200から1,200万円。
QAエンジニア
QAエンジニア:システム開発におけるテスト設計、動作テスト、品質管理などシステムやソフトウェアの品質保証を担当するエンジニアです。
平均年収:2022年レバテックキャリア情報によれば622万円。
エンジニアに必要なスキル
エンジニアに必要なスキルは、専門分野や業界によって異なります。
管理系エンジニア:プロジェクト管理能力、コミュニケーション能力、予算管理能力などが必要です。
開発系エンジニア:Python、Java、C++、JavaScripなどのプログラミング言語に精通している必要があります。
営業系のエンジニア:技術知識とコミュニケーションスキル、プレゼンテーション能力などが必要です。
インフラ系エンジニア:プラットフォームの理解と活用能力、ネットワーク設計と
管理、サーバー管理に関するスキルなどが必要です。
テスト系エンジニア:品質を確保するためのテスト設計能力、デバッグとトラブルシューティングのスキルなどが必要になります。
まとめ
エンジニアにはさまざまな種類があり、種類別に年収が異なります。また業務内容も異なることから必要なスキルにも違いがあると言えます。これだけ多くに種類があるとどのエンジニアを目指したらよいか迷ってしまう方も多くいるでしょう。エンジニアの種類の中には、比較的目指しやすいものもあります。そのエンジニアでまず経験を積み、将来なりたいエンジニアを目指すという方法もあります。