IT業界の需要拡大により、エンジニアという職種が注目を集めています。またエンジニアの人材不足も起き、小学校からプログラミング教育を義務化するなど人材育成に力を入れているのが現状です。そんなIT関連のエンジニアを目指す方も多くいます。しかし、エンジニアと言ってもさまざまな職種があり、どの職種を選べば良いのか迷う方もいるでしょう。そこでこの記事では、エンジニアの職種にフォーカスして仕事内容や必要なスキルなどを解説します。

エンジニア 職種一覧

ここでは、エンジニアの職種別の仕事内容についてを詳しくみていきます。

職種:ITコンサルタント

ITコンサルタントは、ITに関する技術や知識を持っている専門家で、企業や組織などの経営課題や問題を解決するためのアドバイスなどで支援します。ITコンサルタントの主な仕事は以下の5つです。

  • ビジネスの分析・評価
  • 問題の分析
  • リスク評価
  • ソリューションの提案
  • プロジェクト管理

クライアントのビジネス目標や課題を理解し、すでに導入しているシステムの管理・運用方法でどのように価値を提供できるかを評価します。

評価したあとにフローチャートやグラフなどで可視化し、問題を分析するのもITコンサルタントの仕事です。

セキュリティに関するリスク評価や問題を解決する優先順位を決めます。クライアントが導入しているシステムの問題やリスクを分析したあとは、既存のシステムの改善や新しいシステムの導入など改善提案をします。計画、実施、監視を行い、予算、リソース、スケジュールの管理などでプロジェクトの達成へ導くのも仕事です。

職種:プロジェクトマネージャー

プロジェクトマネージャーの仕事は以下の4つ。

  • プロジェクト計画
  • プロジェクトチームの編成
  • プロジェクト推進、管理
  • プロジェクト評価およびレビュー

クライアントの要望を聞き取り要件定義しながら、システム開発の目的や目標、規模やスケジュール、予算などを決めます。プロジェクトの目的に合ったスキルを持ったメンバーを予算内に集めるなど人員配置するのがプロジェクトマネージャーの仕事です。プロジェクトのタスク管理や進捗状況の管理をし、クライアントの要望通りの納期に完成させる大切な役割があります。プロジェクトの各工程のテストや完成後のレビューを行い、問題点の摘出や対策の立案、評価を行います。

職種:プロジェクトリーダー

プロジェクトリーダーの仕事は以下の5つ。

  • チームの総括
  • スケジュール管理
  • タスク管理
  • チームメンバーの業務管理
  • 業務マネージメント

プロジェクトリーダーは、リーダーとしてプロジェクトを成功させるためにメンバーの育成や指導を行います。納期までに完成させるためのスケジュール管理もプロジェクトリーダーの仕事です。タスクを遅延なくスムーズに進むように管理します。仕事がしやすい職場環境作りやチームメンバーのモチベーションアップなどメンバーの業務を管理するのもプロジェクトリーダーの仕事です。現場管理、業務・進捗把握し、業務全体のマネージメントをします。

職種:システムエンジニア

システムエンジニアの仕事は以下の6つ。

  • 要求分析
  • 要件定義
  • 基本設計
  • 詳細設計
  • プログラミング
  • テスト運用・保守

要求分析でクライアントの要望を具体的に明文化し、要望に添うシステムの定義を行います。システムエンジニアはサービス規模の把握のために、要件定義を図面や、画面遷移として図化する基本設計とプログラマーがプログラミングするための詳細設計をするのが仕事です。プログラミングはプログラマーが行いますが、予算などによってシステムエンジニアが行う場合があります。またシステムエンジニアは、クライアントの要望通りにプログラミングできているのかテストします。

職種:プログラマー

プログラマーは、システムエンジニアの詳細設計をもとにプログラミングする仕事です。プログラマ― はアプリケーションの開発を行うプログラマー、 Wi-Fiなどネットワークに特化したシステムの開発を行うプログラマーなど8種類に分類できます。

職種:サーバーエンジニア

サーバーエンジニアの仕事は構築業務と保守業務の2つです。サーバーは種類や個数、スペック、処理能力などで構築します。OSバージョンアップ、サーバーエラーが発生していないか監視、バックアップ機能を正常に動作、セキュリティチェックなどの保守業務が仕事です。

職種:ネットワークエンジニア

ネットワークエンジニアはネットワークに関する設計・構築・運用・保守の仕事を担当します。クライアントの要望に応じて使用するネットワークのルーターなどの種類・数、使用する回線を決めます。実際にルーターなどの機器を設置してネットワークを構築します。立ち上げたネットワークの運用・保守もネットワークエンジニアの仕事です。

職種:データベースエンジニア

データベースエンジニアは、データベースに関する開発・設計、管理・運用の仕事を担当します。クライアントのニーズに合うように最適なデータベースを開発・設計をします。サーバーの最適化や効率化などで管理し、データのバックアップなどの運用をするのがデータベースエンジニアの仕事です。

職種:セキュリティエンジニア

セキュリティエンジニアは、サーバーに関連する業務や情報セキュリティに配慮したシステム設計・運用を行い、またサイバー攻撃を防ぐための調査や対策なども行います。

職種:クラウドエンジニア

クラウドエンジニアは、インフラ設計、クラウド環境の構築、保守・運用を担当します。クラウドエンジニアの仕事は、業務がスムーズにできるようにするインフラ設計です。またインフラ設計だけではなく、クラウド環境の構築もクラウドエンジニアが担当します。

職種:インフラエンジニア

インフラエンジニアは、ITで使用するサーバーやネットワークなどのインフラ設計・構築・運用するのが主な仕事です。

エンジニア職種別必要なスキル

エンジニアの職種必要なスキル・知識
ITエンジニアの課題を把握する理解力
プロジェクトマネージャー経営能力、管理能力
プロジェクトリーダー統率力、コミュニケーション能力
システムエンジニアITに関する幅広い知識
プログラマー論理的思考力と問題解決スキル
サーバーエンジニアサーバーOSの知識と構築スキル
ネットワークエンジニア論理的思考力とネットワークの知識
データベースエンジニアデータベース操作言語 SQL のスキル
セキュリティエンジニア脆弱性診断スキル
クラウドエンジニア企画提案力、仮想化技術
インフラエンジニアネットワーク・サーバーとプログラミング言語の知識

エンジニアに向いている人の特徴

エンジニアに向いている人の特徴は主に以下の5点です。

  • IT技術が好き
  • 新しい技術への好奇心が強い
  • 地道な作業が好き
  • 効率化や最善の方法を考えるのが好き
  • 柔軟な考え方ができる

エンジニアは、IT技術やプログラミングが好きなことが前提で、はじめられる仕事です。ITでは日々新しい技術が生まれます。新しい技術に好奇心を持つことが必要です。エンジニアは問題の修正を繰り返す仕事で、コツコツできる人が向いていると言えます。

普段の仕事や私生活で効率的な考え方ができる人はエンジニアに向いていると言えるでしょう。エンジニアの仕事は急なトラブルが多く、柔軟な考え方で問題解決できる人が向いています。

エンジニアになるには

エンジニアになるには以下の3つを目指すことです。

  1. エンジニアの職種を知る
  2. エンジニアの職種に必要なプログラミング言語を知る
  3. 学習方法を決める

エンジニアには多くの職種があり、自分が目指す職種の仕事内容を理解することが必要です。目指す職種が決まれば学ぶべきプログラミング言語を知りましょう。独学、プログラミングスクール、専門学校などの学習方法があります。自分に合っている方法でエンジニアを目指しましょう。

まとめ

自分がなりたいエンジニアの職種は見つかりましたか。IT業界のエンジニア不足は深刻な状態と言えるでしょう。そのため、エンジニアの需要は高く、エンジニアを目指すことはおすすめと言えます。プログラミングスクール、専門学校など学習環境も整っています。自分に合う学習方法でエンジニアを目指しましょう。