プロジェクトリーダーとプロジェクトマネージャーを目指している人も多いのではないでしょうか。ここでは、それらの職種を目指している人向けの内容にまとめているので参考にしてください。

プロジェクトリーダーとプロジェクトマネージャーの違い

プロジェクトリーダーとプロジェクトマネージャーを目指しているのであれば、違いを認識することをおすすめします。なかには同じ職種と考えてしまったり、混同してしまうこともあります。しかし、最近ではプロジェクトリーダーとプロジェクトマネージャーの仕事内容などはしっかり区別され、違う職業として認められ始めています。そのため、プロジェクトリーダーやプロジェクトマネージャーを目指しているのであれば、違う部分があることを知っておきましょう。

責任の大きさ

プロジェクトリーダーとプロジェクトマネージャーでは責任の大きさが違います。どちらも管理職であるため、エンジニアやプログラマーと比べると責任は大きくなります。しかし、プロジェクトマネージャーの方が責任が大きく、責任感を持って仕事をする必要があります。その理由はプロジェクトマネージャーがプロジェクトの総責任者であり、さまざまなことを決める必要があるからです。

プロジェクトリーダーの場合は受け持っている部署だけが責任の範囲であるため、担当している部署の仕事がスケジュール通り進んでいるかやトラブル時に対応する必要があります。

年収

プロジェクトリーダーとプロジェクトマネージャーでは年収にも違いがあります。プロジェクトリーダーからするとプロジェクトマネージャーは上司的な存在になるため、当然プロジェクトマネージャーの方が年収が高いです。プロジェクトリーダーはエンジニアやプログラマーをまとめる職種であるため、これらの人よりも年収は高いです。年齢にもよりますが、プロジェクトリーダーの年収は500万円前後であり、プロジェクトマネージャーは600万円前後である場合が多いです。

しかしIT業界は実力や実績が認められる業界でもあるため、年収1000万円を超えることも夢ではありません。

仕事内容

プロジェクトリーダーとプロジェクトマネージャーは仕事内容にも違いがあり、プロジェクトマネージャーの方がさまざまなことを決めたり、クライアントと打ち合わせをするなど仕事量が多くなります。一方で、エンジニアのような作業をする機会はほとんどなくなります。また、予算決めやスケジュール管理などもする必要があり、マネジメント能力がなければうまくプロジェクトを進めることができない可能性が高いです。

プロジェクトリーダーの場合は部署間での作業効率を考えたり、プロジェクトマネージャーの意見をメンバーに伝える必要もあります。場合によってはエンジニアのように作業に加わることもあり、中間管理職と言っても過言ではないでしょう。その他にもメンバーの士気を高める努力をしたり、トラブル時には対応策を講じる必要もあります。

求められる能力

プロジェクトリーダーとプロジェクトマネージャーでは求められるスキルに違いがありますが、プロジェクトリーダーとして求められる能力はプロジェクトマネージャーにとっても求められたり、必要不可欠と考えられる場合もあります。共通して求められるスキルはコミュニケーション能力やリーダーシップ力です。その他にもトラブルへの対応力なども求められます。プロジェクトマネージャーのみに求められる能力はマネジメント能力です。

プロジェクトマネージャーは上記でも紹介したようにクライアントと打ち合わせをしたり、予算を決め、スケジュール管理をしなければなりません。これらの仕事はプロジェクトリーダーはしないため、マネジメント能力も求められません。しかし、いずれプロジェクトリーダーからプロジェクトマネージャーになりたいと考えているのであれば、プロジェクトリーダーのときからマネジメント能力を身に付ける努力を行うようにしましょう。

プロジェクトリーダーやプロジェクトマネージャーになる方法

プロジェクトリーダーやプロジェクトマネージャーになりたいのであれば、なる方法を事前に把握しておくことをおすすめします。そうすることで効率よくプロジェクトリーダーやプロジェクトマネージャーになれる可能性が高まります。また、どちらの職種も簡単になれるものではないため、事前に行動をすることは重要です。次に、プロジェクトリーダーやプロジェクトマネージャーになる方法を紹介します。

エンジニアとして活躍をする

プロジェクトリーダーやプロジェクトマネージャーになりたいのであれば、まずはエンジニアになり、実績を重ねることが効果的です。プロジェクトリーダーとプロジェクトマネージャーにはエンジニアとしてのスキルも必要になってくるため、エンジニアとして働くことは無駄になりません。エンジニアとして働く場合にもスキルが求められる場合もありますが、基礎知識さえあれば後は働きながらでも身に付けることが可能です。

また、エンジニアは人材が不足している傾向もあるため、未経験者でも採用してくれる場合もあります。

コミュニケーション能力を高める

プロジェクトリーダーとプロジェクトマネージャーにはコミュニケーション能力が求められます。エンジニアにも最低限のコミュニケーション能力が必要になりますが、プロジェクトリーダーとプロジェクトマネージャーではより多くの人と打ち合わせをする必要があるため、最低限のコミュニケーションではうまく仕事ができない場合もあります。

コミュニケーション能力は性格も関係してしまうため、簡単には身に付かない場合もあり、早めに人と話すことに慣れる練習をする必要があります。

資格を取得する

プロジェクトリーダーとプロジェクトマネージャーになるために資格が必ず必要になるわけではありませんが、あれば有利になります。特にプロジェクトマネージャー試験に合格していればプロジェクトマネージャーとして即戦力になる証明になります。しかし、この試験は簡単に合格できるものではなく、非常に難易度が高くなっています。

プロジェクトリーダーになることをまず目指す

プロジェクトマネージャーになることを目指しているのであれば、一度プロジェクトリーダーになることを目指しましょう。プロジェクトマネージャーはプロジェクトリーダーとして実績を重ねることで抜擢される可能性が高まります。従ってエンジニアからいきなりプロジェクトマネージャーになることは困難であり、上記で紹介したプロジェクトマネージャー試験に合格していても実際の経験がないため、採用されにくいです。

一方プロジェクトリーダーとしての経験があれば、プロジェクトマネージャーとしての仕事も全うできると判断される可能性が高いです。

まとめ

プロジェクトリーダーとプロジェクトマネージャーはIT業界の職種の中でも管理職に分類されるため、エンジニアなどの仕事内容と比べると大きく違ってきます。そのため、求められるスキルも変わるため、目指しているのであれば、エンジニア時代から身に付けるように行動するようにしてはいかがでしょうか。