セキュリティエンジニアはきついと言われている場合が多いですが、なぜきついのか知っているでしょうか。ここでは、きつい理由などを紹介するのでセキュリティエンジニアになろうとしている人は参考にしましょう

セキュリティエンジニアの仕事がきつい理由

セキュリティエンジニアの仕事はきついと言われてしまいやすいですが、それにも理由があります。感じ方には個人差がありますが、きついと感じてしまうことも多いです。仕事がきつければ長時間仕事をすることもできなくなってしまうことも多く、離職率が高まる原因でもあります。次に、セキュリティエンジニアの仕事がきついと言われている理由を紹介します。

セキュリティエンジニアとは

セキュリティエンジニアの仕事がきつい理由を紹介する前に、セキュリティエンジニアの仕事内容を把握しておくことをおすすめします。セキュリティエンジニアの仕事内容はシステムを企画したり、作成、運用まで行います。また、システムが完成して納品したら終わりではなく、定期的にサーバーを守ることができているのかを確認したり、万が一攻撃を受けてしまっているのであれば、対応しなければなりません

。最近ではさまざまなデータをサーバーに保存することも多く、実用性が高まっているだけではなく、セキュリティ面も重視しなければならなくなっています。そのため、セキュリティエンジニアの仕事内容は重要であり、責任のある仕事でもあります。

責任が重い

上記でも紹介したようにセキュリティエンジニアの仕事は責任のある仕事であるため、人によっては責任の重さでストレスに感じてしまったり、きついと感じる原因にもなります。仕上げたシステムに異常やバグが発生した場合はクライアントの誤操作ではない限りはセキュリティエンジニアの責任となります。また、サイバー攻撃を受けたことでクライアント側に被害が出てしまった場合は賠償などしなければならないこともあるので、より責任が重く感じてしまいやすいです。

人によっては責任の重さをやりがいと感じることができる場合もありますが、きついと感じてしまう場合が多いのではないでしょうか。

トラブル対応がつらい

セキュリティエンジニアはトラブルが起きれば対応しなければならず、そのことがきついと感じてしまう場合もあります。トラブルはいつ発生するか予想することができず、勤務外で発生してしまうことも当然あり、そのような場合でも対応に当たらなければならないため、休日返上で作業をすることになります。したがって休みでも休むことができない場合もあり、基本的に振替休日もありません。

また、トラブルの対応に当たっていると他の作業をすることができず、残業をしてまでも遅れた分作業をしなければならないこともきついと感じやすいです。トラブルが起きるとクライアント側に影響が出てしまう場合も多く、苦情を言われてしまうこともあります。

達成感を感じにくい

セキュリティエンジニアの仕事は達成感を感じにくく、きついと感じる原因でもあります。一つのシステムを完成させ、納品することで達成感を感じることはできますが、感謝されることは少なく、トラブルが起きた時には苦情を言われてしまう始末です。

例え、完成度の高く一度もサイバー攻撃などの被害を受けることがないシステムを作ったとしてもクライアントからすれば、サイバー攻撃を受けることが異常であり、受けないことは当然と思われることも多いので、感謝などもされることはほとんどありません。達成感を感じることができないことは仕事に対してやりがいを見出せない理由にもなってしまいます。

新しい知識を身に付ける必要がある

セキュリティエンジニアには常に新しい知識を身に付けることが求められやすく、きついと感じる原因でもあります。技術は常に進歩しているため、現在最新のシステムであっても数年後には一昔前のシステムとなってしまい、セキュリティ面も劣ってしまいやすいです。そのため、常に勉強をしたり、最新の情報を入手するようにしなければ、クライアントが求めているシステムを作り上げることができません。

新しいセキュリティシステムを作り上げてもそれに対応するサイバー攻撃をしてくるため、最近ではどのようなプログラムで攻撃されるのかを把握し、対応する必要があります。最新の情報を入手するためには同業者に知り合いを多く持つようにしたり、講習などを受けることもおすすめです。

セキュリティエンジニアの仕事はつらいが良いこともある?

セキュリティエンジニアの仕事にはきつい仕事が多いですが、全てがきついのではなく、なかには良いこともあります。良いことに注目することでセキュリティエンジニアの仕事に興味を持つことができたり、やりがいを見出すことも期待できます。次に、セキュリティエンジニアの仕事の良いポイントを紹介します。

将来性がある

セキュリティエンジニアの仕事は将来性があるというメリットがあります。将来性があることは継続的に仕事があることを意味しており、リストラなど職を失うリスクも低いことになります。また、人材が不足していることもあり、大きなミスなどをしない限りセキュリティエンジニアとして働き続けることも可能です。そのため、長く働き続けたいと考えている人にもおすすめです。将来性がある理由はAIなどを開発する側であるため、AIに仕事を奪われてしまうリスクが低いからです。

また、さまざまな情報の管理をデータ化することが一般的になっており、セキュリティの重要性も今後高まることが期待されていることも将来性が高い理由の一つです。

キャリアアップできる先が幅広い

セキュリティエンジニアはキャリアアップ先が多い特徴もあります。IT関係の仕事全般に言えることですが、現在の仕事からさまざまな職種に転職することができやすいです。例えば、エンジニアからシステムエンジニアになることができたり、セキュリティエンジニアやインフラエンジニアなどそれぞれの分野のエンジニアになることが可能です。それぞれのエンジニアの仕事内容は対象となるシステムは異なりますが、共通して言えることはプログラミングスキルが求められることです。

そのため、セキュリティエンジニアの仕事がきつく辞めたいと考えているのであれば、違うエンジニアに転職することもおすすめです。残業が多くなりやすいなどの要素も共通してしまいがちですが、仕事内容が変わればきついと感じていたことがなくなる可能性もあります。その他にもセキュリティエンジニアから上位職に転職することができれば、年収を高めることも期待できます

まとめ

セキュリティエンジニアの仕事はきついと感じてしまいやすい仕事内容が多く、イメージだけで目指してしまうと働き出してからよりきついと感じてしまいやすいです。そのため、セキュリティエンジニアを目指しているのであれば、きついと感じやすい要素を事前に把握することをおすすめします。きついなかでもやりがいを見出すことができたり、楽しさを感じることができれば、セキュリティエンジニアとして活躍できるのではないでしょうか。