IT業界に転職や就職を考えている人の増加に伴い、「エンジニア 年収」「企業別の年収ランキング」が気になる方がいるのではないでしょうか。エンジニアと言っても種類や働く企業によって年収には差があると言えます。どうせエンジニアとして働くなら高い年収を得たいと考えるのはごく自然なことです。そこでこの記事では、企業別の年収ランキングや、エンジニアの種類別の年収を紹介します。さらにエンジニアとして年収を上げる方法も解説しますので参考にしてください。

エンジニアの年収ランキング「企業別」

エンジニアの企業別年収ランキング5位までの結果は以下のようになっています。

  • ランキング1位:SRA ホールディングス
  • ランキング2位:フューチャー
  • ランキング3位:野村総合研究所 
  • ランキング4位:ソフトバンク
  • ランキング5位:日本オラクル

ランキング1~5位までの企業について詳しくみていきましょう。

ランキング1位:SRA ホールディングス

ランキング1位「SRA ホールディングス」は、有価証券報告書・四半期報告書によれば平均年収は以下のように増加傾向にあります。

年度平均年収
2018年1205万円
2017年1206万円
2016年1123万円
2015年1105万円
2014年938万円

SRA ホールディングスは、1967年に誕生した長い歴史を持つ老舗ITグループ会社。以下の事業を展開しています。

  • 開発事業:金融ITサービス・組込ITサービス、インフラ構築など
  • 運用・構築事業:アウトソーシングサービス・インフラ運用サービス・システム運用サービスなど
  • 製品・ソリューション事業:クラウドセキュリティ、開発支援、システム品質など

求人情報によれば、業務アプリケーションエンジニア、組込エンジン、インフラエンジニアを募集しています。

SRA ホールディングスは、有給取得率71%、育児休業最長3年間、資格取得奨励金、受け放題IT講座、家賃最大71,000円負担など働きやすい環境が整っている会社と言えます。

ランキング2位:野村総合研究所

ランキング2位「野村総合研究所」は、社員クチコミ情報を提供するOpenWork(オープンワーク)によれば、エンジニア・SEの年収326〜1820万円と回答しています。そして平均年収は928万円です。

IT業界の中でも年収の高い、国内最大手のシンクタンク「野村総合研究所」は、コンサルティング、金融ITソリューション、産業ITソリューション、IT基盤サービス事業を行っています。

年収は年齢とともに上がっていく年功序列で、ほとんどの方が30歳で年収1,000万円を超えているのが現状です。就職・転職したいIT企業の中で人気があります。

野村総合研究所は、経営コンサルタント、アプリケーションエンジニア、テクニカルエンジニアの人材を募集しています。

ランキング3位:フューチャー

ランキング3位「フューチャー」は、有価証券報告書・四半期報告書によれば平均年収は以下のように増加し、5年間平均すると782万円です。

年度平均年収
2016年906万円
2015年762万円
2014年781万円
2013年739万円
2012年722万円

フューチャーは、1989年に誕生したITコンサルティング企業。

グループ経営戦略、新事業・サービスの企画立案の事業に加えてグループとして「ITコンサルティング・サービス事業」「ビジネスイノベーション事業」を展開しています。

ランキング4位:ソフトバンク

ランキング4位「ソフトバンク」は、有価証券報告書・四半期報告書によれば平均年収820.7万円です。ソフトバンクは「携帯端末の販売」「通信サービスの提供」「固定通信サービスの提供」の事業を展開しています。

またOpenWork(オープンワーク)によれば、エンジニア・SEの年収は679万円と回答しています。ソフトバンクの職種別年収データでは、ソフトウェアエンジニア の平均年収は約750万円、インフラエンジニア・セキュリティエンジニア の平均年収は約630万円です。

ソフトバンクは「実力・成果主義」で、スキルが高く、成果を多く出す人が採用されやすいと言えます。そんな人材はボーナスが高くなるため一般企業より高い年収が望めます。そのため新卒の就職や中途採用の難易度は高いと言えるでしょう。

ランキング5位:日本オラクル

ランキング5位「日本オラクル」は、OpenWork(オープンワーク)によれば、エンジニア・SEの年収500〜1280万円と回答しています。そして平均年収は773万円です。日本オラクルは、クラウドサービス、ソフトウェア、ハードウェア製品、ソリューション・コンサルタント事業を展開し、新卒より中途を多く採用しています。

エンジニアの年収ランキング「種類別」

エンジニアの種類別年収ランキング5位までの結果(マイナビエージェント参考)は以下のようになっています。

  1. ランキング1位システムコンサルタント
  2. ランキング2位データベースエンジニア
  3. ランキング3位社内システムエンジニア
  4. ランキング4位セキュリティエンジニア
  5. ランキング5位サーバーエンジニア

ランキング1位:システムコンサルタント

ランキング1位は平均年収が610万円のシステムコンサルタント。

システムコンサルタントとは、クライアントの業務の効率化や課題を分析し、経営戦略や問題解決のためにサポートする仕事になります。

平均年収は以下の通りです。

年齢平均年収
20代500万円(男性:517万円、女性:478万円)
30代732万円(男性:746万円、女性:630万円)

ランキング2位:データベースエンジニア

ランキング2位は平均年収が594万円のデータベースエンジニア。

データベースエンジニアは、データベース製品を使ってデータベース設計・開発し、サーバーの最適化や効率化を図るなど管理します。またバックアップをとるなどの運用もするエンジニア。

ランキング3位:社内システムエンジニア

ランキング3位は平均年収が516万円の社内システムエンジニア。

社内システムエンジニアは、自社が利用するシステム開発の設計を担当するエンジニア。

平均年収は以下の通りです。

年齢平均年収
20代442万円(男性:480万円、女性:395万円)
30代556万円(男性:567万円、女性:515万円)

ランキング4位:セキュリティエンジニア

ランキング4位のセキュリティエンジニアの年収は、スキルと環境によって差があります。年収450〜年収1,000万円の案件・求人があるなど年収に幅があります。

セキュリティエンジニアは、サーバーに関連する必要なセキュリティを企画・提案したり、セキュリティシステムのテスト・運用・保守をしたりするエンジニアです。

ランキング5:サーバーエンジニア

ランキング5位は平均年収が465万円のサーバーエンジニア。

サーバーエンジニアは、サーバーのスペックや処理能力、必要台数などサーバーの構築や、サーバーの監視やセキュリティチェック、バックアップなど運用・保守を行うエンジニア。

平均年収は以下の通りです。

年齢平均年収
20代418万円(男性:411万円、女性:438万円)
30代501万円(男性:503万円、女性:491万円)

エンジニア全体の平均年収はどれくらい

エンジニアの平均年収は経済産業省のデータによれば542万円です。

フリーランスエンジニアの平均年収

フリーランスエンジニアの平均年収はフリーランスエージェントの求人情報によると、792万円ほどです。

エンジニアの年収アップする方法

年収アップする方法は以下の4点です。

  • 技術的なスキルのアップ
  • フリーランスになる
  • 資格を取得する
  • 年収の高い企業で働く

企業内で評価を高めることが年収アップにつながるでしょう。そのため企業が必要としているスキルを磨くことです。

フリーランスのエンジニアとして働けば、自分のスキルやがんばり次第で年収アップが望めます。年収が高い資格を取得する方法もあります。すぐに年収アップしたいのなら年収の高い企業で働くことが一番です。

まとめ

企業のエンジニアではなくフリーランスのエンジニアとして働けば高い年収が望めます。エンジニアの企業別年収ランキングとエンジニアの種類別年収ランキングを参考にして、自分に合った企業やエンジニアの種類を選択し、高い年収を目指しましょう。