企業の書類選考や採用面接官に、強く印象を与えるエンジニアの職務経歴書を書く際のポイントをご紹介いたします。人事担当者が企業に応募するエンジニアの職務経歴書を見て会って見たくなるまた、欲しい情報が詰まったものを作成することが就職や転職を有利に進めるでしょう。そこでここでは、Webエンジニア・システムエンジニア・ITエンジニアの種類別の書き方のポイントもご紹介しますので、参考にしてください。
エンジニア職務経歴書の書き方
ここでは、Webエンジニア・システムエンジニア・ITエンジニアの種類別の書き方の見本とフォーマット、さらには職務経歴書の書き方のポイントを解説します。
職務経歴書の書き方のポイント:Webエンジニア
「Webサービス系エンジニア」職務経歴書の書き方のポイントは以下の4点です。
- Webエンジニアの専門家としての「専門性」を明確化するプロフィールを書くことです。
- 採用面接官が募集する業務をこなせる人材なのか判断できる内容を明記しましょう。
- システム開発だけでなく他の業務もできることを書き加えて業務領域の幅をアピールしましょう。
- 自己学習やスキルアップに取り組んでいることを記載すればアピールになります。
Webエンジニアとしてのプログラミング言語などのスキルや経験などを記載し、採用面接官に自分が得意としていることを伝えることができます。
募集する業務内容ができないエンジニアは雇用しないでしょう。募集する業務をこなせることをしっかりアピールすることが大切です。
Webエンジニアは、Webサービスの開発においてフロントエンド(Webサービスやアプリケーションのユーザー側で直接見える部分)、バックエンド(サーバーサイドの処理)、データベースなど、複数に対応できることが強みです。この強みは経験としてのアピールになるでしょう。
最新技術の情報収集や知識を習得するために行っていることなどが記載できれば、自己PRになります。
見本とフォーマット
職務経歴書ってどんなことを書いたらいいか分からない方のために、テンプレート見本をご紹介いたします。職務経歴書に記載する項目は以下の5点です。
- 職務要約
- 活かせる経験・知識・技術
- 職務経歴
- テクニカルスキル
- 資格
- 自己PR
職務要約の評価のポイント
職務要約とはどのような企業に何年間勤めて、システム開発などで担当した業務内容と成果などを記載するもので、職務経歴を文章にしただけの書き方は避けましょう。応募企業に役立つ情報を記載することや、誰が読んでも分かりやすい文章と具体的な数字などがあるとよいでしょう。あまり長すぎず3〜4行程度に短くまとめることです。
活かせる経験・知識・技術
職務経歴書の「活かせる知識・スキル」は、職務経歴書からは読み取れない自分の強みをアピールすることです。つまり、活かせる知識やスキルを持っているため即戦力であることのアピールになります。
職務経歴
職務経歴書の「職務経歴」には、自分は何ができる人なのか伝えることが大切です。年月日別に担当したプロジェクト概要、担当フェーズ、業務内容、実績・取り組みを記載します。
テクニカルスキル
職務経歴書の「テクニカルスキル」には、経験したOS、プログラム言語、データベースを記載します。
資格
職務経歴書の「資格」には、応用情報技術者試験など取得している資格を記載します。
自己PR
職務経歴書の「自己PR」は、基本的な自己紹介と自分の強み、長所が自己PRで、過去の業務での経験・実績を記載するとよいでしょう。
職務経歴書の書き方のポイント:システムエンジニア
「システムエンジニア」職務経歴書の書き方のポイントは以下の4点です。
システムの開発環境や開発言語、プロジェクト規模を記載しましょう。
- プロジェクトの概要や基本設計、詳細設計、開発などどのフェーズ(工程)を担当したのかまた、担当した業務内容を記載してください。
- 担当した業務での実績や工夫した点などを記載しアピールしましょう。
- 活かせる経験・知識・技術として、システム開発で担当できる工程や過去のリーダー経験などを記載できるとアピールになります。
- システム開発する上で業務効率化など取り組んできた経験や管理者として携わったことが記載できればアピールになるでしょう。
システムエンジニアとして、クライアントやエンドユーザーを意識してシステムを開発していたことや、クライアントの要求通りに納品したことなど自分で工夫して業務を効率化し、開発業務を行ったことがアピールできるとよいでしょう。
職務経歴としてプロジェクトの概要、担当フェーズ、業務内容、開発環境・言語、プロジェクト規模を記載すれば、採用面接官に開発までのどの部分を担当してきたのか、どういったプログラミングができるのかといったことのアピールになります。担当した業務、実績・取り組み方、工夫したことなどを記載すれば業務に対しての考え方や向き合い方が採用面接官に伝わりやすくなると言えます。
プロジェクト数は多いほどよく、また順番に書き出すことが大切です。多くのプロジェクトに携わった場合は、プロジェクト別に使用経験のあるテクニカルスキルをまとめておくとよいでしょう。
また、活かせる経験・知識・技術には、自分の強みがすぐに分かるように箇条書きにして、経験値をアピールしましょう。持っている資格すべての記載も忘れずにしてください。 クライアントとの要件定義など上流工程に携わった経験は、自己PRの強みになります。
見本とフォーマット
システムエンジニア「職務経歴書」の書き方の見本フォーマットは、Webエンジニアと基本的には同じです。ただ、活かせる経験・知識・技術の欄には、アプリケーションの開発で使用した具体的なプログラム言語を記載しましょう。またクライアントの要望を聞き取り、要件定義、開発まで経験したことも記載するとアピールになります。
職務経歴書の書き方のポイント:ITエンジニア
「ITエンジニア」職務経歴書の書き方のポイントは以下の4点です。
- プロジェクトの開始・終了年月日とプロジェクトにかかった期間を記載しましょう。
- 関わったプロダクトでの担当したセクションや習得スキルを具体的に記載することです。
- 要件・仕様定義・基本設計・詳細設計・テストなど関わったフェーズも具体的に記載しましょう。
- 開発で使用した言語やフレームワーク、データベース、OS、ツールなどの環境を具体的に記載することも大切です。
プロジェクトの詳細は、採用面接官がその人の経験・スキルを判断する情報として重要です。そのため、プロジェクトの期間など詳細を記載しましょう。
どんなセクションでどんな業務を行なったのかなどが分からないままでは、どの立場で、何を任されていたのか分からないため、採用面接官が判断しやすいように具体的な中身を記載しましょう。
システム開発においては、上流工程から下流工程まで、どのフェーズに関わっていたかも採用する方からすれば重視されるポイント。クライアントの要望を聞き取り要件定義に関わっているのかプログラミングのみなのかの携わったフェーズと有するスキルが分かるように記載しましょう。
見本とフォーマットのダウンロード
ITエンジニア「職務経歴書」の書き方の見本フォーマットは、Webエンジニアと基本的には同じです。
エンジニア職務経歴書が作れるツール
エンジニア職務経歴書は、決まった入力項目を埋めていくだけ作れる「dodaのレジュメビルダーツール」があります。例文が用意されていて、何を記載すればよいか悩んでしまった場合に便利です。
企業の採用面接官がどこを見て判断しているのか踏まえてアドバイスが表示されます。使うには「doda会員登録」が必要で、登録後すぐに使えます。自動挿入のサンプルを参考にしながら経歴やスキルを入力し、入力後「Word・PDFでダウンロード」「ダウンロードしないでコンビニ印刷」、どちらも対応しています。
まとめ
エンジニアに就職や転職を考えているなら職務経歴書の書き方は大切です。企業の書類選考や採用面接官にインパクトを与える職務経歴書にすれば、就職や転職が有利になるでしょう。エンジニアの職務経歴書は、企業に自分のことを知ってもらうためのアピールとして重要な書類と言えます。評価の高い職務経歴書の書き方をマスターして就職や転職を有利に進めましょう。