エンジニアによくある辞めたい理由とはなんだと思いますか?現役で働いているエンジニアの人も気になるのではないでしょうか。そこでエンジニアを辞めたい理由について解説します。またエンジニアを辞める前に準備することや知っておくことや、エンジニアが失敗しない転職のポイントについても紹介しますので参考にしてください。

エンジニアを辞めたい理由5つ

エンジニアが企業を辞めたいと思ったことがある理由は以下の5つ。

  1. 給与や待遇の不満
  2. ストレス
  3. 人間関係の問題
  4. 自社ではモチベーションが上がらない
  5. 労働時間の不満

辞めたい理由①:給与や待遇の不満

エンジニアが企業を辞めたい理由には給与や待遇の不満があります。エンジニアは給与が高い職種と思われていますが、小規模企業は大手企業から仕事を請け負う形になりやすく仕事が単調になりがちで報酬が低い傾向にあります。

エンジニアは技術者で、自分のスキルや経験に見合った給与が支払われていないことや大手企業に比べて給与水準が低く不満を持ち、仕事を辞めたいと感じるエンジニアは少なくありません。また給与面だけではなく福利厚生や労働条件の不満により企業を辞めたいと考えるエンジニアもいるでしょう。

辞めたい理由②:ストレス

エンジニアは「コミュニケーションの問題」「期限や時間的制約」「技術的な問題」などが理由でストレスを感じることが多いと言えます。エンジニアは、チーム内や他の関係者と良好な関係を築くことが重要です。エンジニアはコミュニケーションが苦手で、相手の考えていることを理解する困難さや誤解によりストレスを引き起こすことがあります。

エンジニアはシステム開発におけるプロジェクトのチームメンバーとして成果物を期限までに納めることが必要です。このような状況での仕事では、作業量や時間管理のプレッシャーがストレスの原因となることがあります。

辞めたい理由③:人間関係の問題

エンジニアは派遣によって慣れない環境で仕事をするケースもあります。社交性に乏しく初めての人たちと話すことが得意ではない人もいます。また社交的な性格であっても、慣れない環境でのコミュニティーには入りにくさを感じることもあるでしょう。このような人間関係の問題が理由でエンジニアを辞めたいと考える人もいます。

辞めたい理由④:自社ではモチベーションが上がらない

IT業界は日々最新の技術が生まれ、学ぶ必要があります。新しい技術や知識についていけなくてエンジニアを辞めたいと感じる人も少なくありません。勉強しても実際の業務に活かせない、論理的思考ができなく向いていないと感じエンジニアを辞めたいと感じる人も多くいます。

またやりがいや意義を感じる仕事に取り組みたいと考えますが、現実は仕事を「こなす」ようになってしまうケースが多くなかなかモチベーションが上がりません。

辞めたい理由⑤:労働時間の不満

リクルートグループが運営するTech総研 が実施したアンケート(400名)の結果によれば残業や休日出勤が多い・増えたと感じている人が多いことがわかります。

エンジニアの仕事は、プロジェクトの進行状況やトラブル解決のために長時間の作業が必要なケースがあります。これにより、残業や休日出勤が多くなります。結果として仕事とプライベートのバランスが悪くなります。そうなるとストレスや疲労感が生じ、エンジニアを辞めたいと考えるのです。特にwebエンジニアの納期は厳しく当たり前のように残業があり不満を抱く人も少なくないでしょう。

エンジニアを辞めたい前の注意点

ここではエンジニアを辞める前に準備することや知っておくことについてみていきましょう。エンジニアを辞める前の注意点は以下の3つです。

  • 転職など経済的な準備はしたのか
  • 改善の機会を探ったか
  • IT業界に未練はないか

転職など経済的な準備はしたのか

企業のエンジニアを辞めることは、一時的に収入が途絶え、生活が困難になる可能性があります。まずは、収入が途絶えないように転職先を見つけることが重要です。新しい仕事が見つかったら、企業のエンジニアを辞めることをおすすめします。

改善の機会を探ったか

エンジニアを辞めたい理由を明確にしましょう。その上で「現企業での状況が改善する可能性がないか」という点についても考えてみてください。

給与や待遇面、仕事のやりやすい環境・残業や休日出勤など労働時間といった点は、企業への交渉や企業の成長によって改善される可能性があります。

IT業界に未練はないか

IT業界でエンジニアとして働くことは辛い面もありますが、今後新しい技術が生まれ益々発展していくことが予想される業界です。また世の中のIT化が進む中、社会に役立つ新しい製品を作れるやりがいもあります。

さらにスキルを磨けば、キャリアアップも望めて収入もアップするでしょう。エンジニアを辞めたい理由とやりがいのある仕事ができる可能性を比べてから辞めることを決断すればよいでしょう。

エンジニアを辞めたいと判断するポイント

エンジニアを辞めたいと判断するポイントは以下の3つです。

  • エンジニアに向いていない
  • 別の企業に転職したい
  • 自分の将来や目標を決めている

エンジニアに向いていない

ワークライフバランスを重視する人はエンジニアに向いていないと言えます。エンジニアは残業や休日出勤が多く、プライベートと仕事を両立するのは難しいと言えるでしょう。プライベートと仕事を分けて働きたい人はエンジニアに向いていないと判断できます。

別の企業に転職したい

エンジニアを辞めたいと判断するポイントは、他にやりたい仕事ができたと感じた時です。IT業界のエンジニアとして働いていてもスキルや経験の活かし方に疑問を感じる人もいるでしょう。また今の企業ではスキルアップが見込めない、企業理念と合わないと判断し、転職したいと考えます。

自分の将来や目標を決めている

今後のキャリアアップなど自分の将来や目標を決めている人は退職を決めることをおすすめします。キャリアアップで大切なのが「自分が働きたい職種・業界」の強みとなる開発言語・技術を磨くことです。

エンジニアが失敗しない転職

エンジニアが失敗しない転職のポイントは以下の3つです。

  • スキルと知識が活かせる職種の選択
  • 転職理由を自分の中で整理しておく
  • 転職先をしっかりリサーチする

スキルと知識が活かせる職種の選択

前職で培ったスキルや知識が活かせる職種の選択が失敗しない転職のポイントとして大切です。自分の経歴やスキルをわかりやすくアピールするための準備をしましょう。具体的なプロジェクトの経験数、成果やポジション(リーダー)などがアピールになります。

転職理由を自分の中で整理しておく

自分の中で転職を決断した理由を明確にしておくことが大切です。退職したのが給与や待遇の不満が理由ならその不満や要望を基準にして転職の方向性を検討しましょう。また労働時間が不満ならば、残業や休日出勤が少ない企業を選ぶといったように退職理由を軸にして検討すれば転職で失敗しにくいと言えるでしょう。

転職先をしっかりリサーチする

転職に失敗しないためには、転職先の下調べはしっかりやりましょう。転職してからこんなはずではなかったと後悔しても遅いため、転職先の残業時間、給与や待遇制度、会社の雰囲気などしっかり調べておくと安心です。

まとめ

エンジニアが企業を辞めたい理由は人それぞれに異なると言えるでしょう。辞めたい理由が明確になれば、改善して辞めなくても済むこともあります。自分に向いていない企業と感じたら、他の企業への転職も一つの道です。しかし、エンジニアとしてキャリアアップしたいのなら、その目標が達成できやすい企業への転職はおすすめです。