今webデザイナーとしてデザイン事務所に所属して働いていますが、フリーになりたい、フリーランスになって経験を積みたいと思っている方に向けてフリーランスになるスキルを紹介していきます。
実際にフリーランスとして働くのは簡単なことではありません。難しいと言われている理由や仕事の取り方のポイントも解説していきます。
フリーランスwebデザイナーになるのは難しい?
フリーランスとは個人事業主という形でクライアントから業務委託で案件を請け負う仕事を行います。そしてwebデザイナーの仕事は企業や自治体のクライアントから依頼を受けたwebサイトのデザインを担当する仕事です。
クライアントが希望するデザインを分かりやすく説明するためにイラストレーターやフォトショップのソフトウェアを使いwebデザインを行います。デザインが決まれば、コーディングなどはフロントエンジニアが行う事が多く、デザイナーとの連携を図るためのコミュニケーション力も必要です。
webデザイナーとしてフリーランスで活躍するのが難しい理由は以下のようなものが挙げられます。
工数の算出が難しい
webデザインにかかる工数は様々です。案件として1日1案と言われますが、クライアントの好みによっては修正が多いものもあります。そのため見直しの時間が必要です。
修正依頼が発生しやすい
デザイン修正では細かい修正がほとんどです。例えば色の変更や大きさの変更などです。さらにクライアントのデザイン完成イメージと一致させるのは難しくイメージのズレによって時間がかかかる事があります。さらに専門用語の解釈の違いでデザイン内容に相違が生まれる事があります。クライアントのニーズと違うものが完成すると報酬が支払われないということもあります。
拘束時間が長い
工数の算出が難しいことや、修正依頼が発生しやすいことから1日あたり3〜4時間ほど残業が出てしまうこともあります。特に経験がない人は案件を獲得するのに時間がかかってしまうため残業が出てしまう事があります。企業に勤めていれば残業代として支払われますが、フリーランスは報酬内に含まれるため時給に換算すると少ないということもあります。自分でスケジュールを管理する必要があります。
競争が激しい
最近ではペライチやWordpressといった安価で高品質なWebサイトが作れるものが出てきました。こういった制作ツールはデザイナーではない人も簡単に使う事ができるのでフリーランスに仕事が回ってこないこともあります。
フリーランスwebデザイナーの必要スキル
フリーランスwebデザイナーの必要なスキルとして以下のようなものが挙げられます。
デザインソフトの操作スキル
イラストレーターやフォトショップを使いこなすスキルが必要で、他のデザインソフトも使いこなす事ができるとなお良いでしょう。
プログラミングスキル
考えたデザインを実際にサイトに反映させるのはエンジニアがやる事が多いです。しかし、修正対応などで迅速な行動が必要な場合、自分もコーディングに必要なプログラミングスキルがあると迅速に対応する事ができます。具体的には、HTMLやCSS、JavaScriptが使えると良いでしょう。
マーケティングスキル
IT技術が進んでいるなかでデジタルマーケティングの重要性が高くなってきています。さらに業務とデザインの結びつきも強くなっておりABテストのサイト改善では、画像の位置やサイズ、配色に渡るまで複数パターンを用意しなければなりません。
複数パターンから完成品を見つけ出す力も必要です。この時にチームで課題を解決しデザインを活かした提案ができると良いでしょう。クライアントが抱える課題を解決し、目標を達成できるようなデザインを生み出すにはマーケティングスキルが必要です。
コミュニケーション能力
デザイン力だけではなく、クライアントとコミュニケーションをとり円滑に仕事を回せるようにするのも必要です。デザインを作成するにあたり、修正対応や打ち合わせなどは必要になってきます。クリエイティブな仕事では職人気質で人とコミュニケーションを取ることを苦手とする人が多いかもしれません。しかしフリーランスとして活躍するには必要なスキルです。
情報発信能力
フリーランスとして働くにあたっていつ仕事がなくなってもおかしくはありません。そのため、日頃から自分の実績や成果をグランピングやポートフォリオで発信していく努力が必要です。自分が作ったサイトやアプリの内容を更新したりIT勉強会やイベントに参加し人脈を広げるのも必要です。
フリーランスwebデザイナーの仕事の取り方
ポートフォリオを使った仕事の取り方
ポートフォリオを元に営業することが大切です。ポートフォリオはデザイナーとしての顔になります。クラウドソーシングで案件を取るためにはプロフィールの内容を細かくすることでクライアントに見つけてもらいやすくなります。さらに名刺にポートフォリオのPDFコードを掲載するとPRしやすくなるかもしれません。
デザイナーとして付加価値をつける
デザイナーとディレクションができる、デザインとコーディングもできるには大きな違いがあります。クライアントにとっても案件を依頼するときにデザインだけではなく他のスキルを持ったデザイナーに依頼したくなるのではないでしょうか。
例えば、企業のWebサイトを作るときにワイヤーフレームだけではなくHTMLとCSSのコードも一緒に納品すると喜ばれます。付加価値が大きいとクライアントも案件をお願いしたいという気持ちになるかもしれません。
未経験からフリーランスwebデザイナーになるためには?
デザイナーの基本スキルを身につける
イラストレーターやフォトショップのデザインスキルだけではなく、Webサイトの模写もできるようになると良いでしょう。自分が普段見ているサイトを模写してレイアウトや配色の考え方を学ぶのも良い練習になります。
クラウドソーシングで案件を取る
クラウドソーシングを活用して、まずは副業から実績を積んでいくのも良いかもしれません。サイトにはWebデザインだけではなく、アプリ開発やライティングなど幅広い種類の案件が豊富にあります。初心者でもできる案件を見分けて応募してみてはいかがでしょうか。
フリーランスでwebデザイナーとして活躍するなら市場価値を高めていこう
フリーランスとしてwebデザイナーが活躍するのが難しい理由を話してきましたが参考になったでしょうか。フリーランスとして活躍するなら安定的に収入を得られるようになった時はおすすめです。webデザイナーとしてスキルや実務経験がない方は副業として案件をこなしながら学んでいくのもおすすめです。市場価値を高めるようなITスキル以外のスキルを身につけてクライアントから重宝されるwebデザイナーになってみてはいかがでしょうか。